オセロー@新橋演舞場 観劇しました！
ジャニーズWESTの神山智洋くんが、今井翼くんの代役で24日間毎日やっております！
まだチケットありますのでぜひ！
しかしハードだな！！歌舞伎仕様？
なんと1公演三幕構成の約4時間。
マチネソワレ両方やる日も多く、すごい、、
で、実は2回観ました！！
見応えがすごくて、思わずもう一度観てしまいました。そして神ちゃんのスキルがすごい。
ネタバレめっちゃくちゃしているので、観劇予定の方は回れ右！！でお願いします。
とりあえず、歌舞伎、宝塚、ジャニーズ、劇団新派、ミゼット、若手俳優、舞台俳優、チーム蜷川に松任谷正隆…ほんと色んなジャンルの人たちが参加している上、その人たちを標準化するのではなく、それぞれの良さを生かしきった演出がよくて、エンターテインメントとしても最高やん？ってなりました。
シェイクスピアって結構敷居高いイメージだし、きっと神ちゃんが代役に決まらなかったら手を出しにくかったメンバーでもあると思うので、出会わせてくれて本当に神ちゃんに感謝。
てなわけで感想。
ちなみに…
舞台観劇歴はほぼジャニ出演作のみ
シェイクスピアについて特に詳しくない
『オセロー 』の書籍については福田恒存翻訳のもの(古典寄り)の一幕分で挫折。河合さんの新訳を読みたい
てな状態で観劇したので！！(笑)
超素人個人的観点ありよりのあり！
池田純矢くんと同い年の、舞台素人ぺーぺーの戯言です！
あとうろ覚えなのでセリフ間違ってたりシーンが前後していると思います！
では！
第一幕
・音楽と照明がいきなり壮大な感じ
・ゴンドラすごー！どうやって動かしてるのかめちゃ気になる
・ロダリーゴーの冒頭台詞が『ちぇ！ふざけんなよ！』って最高だな早く新訳読みたい
・イアーゴー様めっちゃ低音ボイス。ていうか神ちゃんそんな安定してそんな声出るようになったの？？めちゃくちゃ自然。ブラブラ再演して欲しい
・芝翫さんのオセローどことなく歌舞伎メイク。わざとかな？？？圧がすごい
・ゴンドラすごい(5歳児の感想・2回目)
・石黒英雄くんの喋り方と声、流星くんに似てない？？
・棺のゴンドラは不穏さの前兆？
・セットがめちゃくちゃでかくて凝ってて普通に芸術。アマデウスといいマリウスといい、セットほんとすごくない？？どうなってんだ舞台裏
・檀れい様の圧倒的美ジュアル
・檀れいかわいすぎてフランス人形かと
・奇跡の40代
・そして檀れいさんのセリフがめちゃくちゃ聞き取りやすくて感動した
・衣装もすごいいい。布が綺麗。
・男性陣がみんな付けてるマント斜め掛けめっちゃいいな
・イアーゴーの独白、よき。
・演舞場で一人半狂乱で語るイアーゴー
・でっかい地球儀をポンポンと遊ぶように飛ばす
・雷の轟音と地球儀演出は個人的に、この流れではちょっと大げさ？と思ったけど、あそこだけ見たら自担にやってほしい演出ナンバーワンすぎた。
・てかどうやって浮かしてるん
・セットの仕組みがいちいち気になる第一幕
(幕間15分)
第二幕
・キプロス島での、トルコ軍が大破したところからスタート。
・二幕の中心セットは階段なんだけれど、これがそこここでめちゃくちゃ活きているなとおもった
・小人の役者さんの使い方が上手いと思った。一人はテレビでもよく見るミゼットプロレスのプリティ太田さんだった。もう一人は野澤健さんという方。
・エミーリアを演じる前田亜季さん発光してるかと思った。デズデモーナに比べるとお世話係だから衣装もヘアメイクも質素なのに、綺麗だ、、
・お酒はいつの時代も人の身を滅ぼす。飲み過ぎダメ、ゼッタイ。
・デズデモーナがどこまでも天使
・イアーゴーがめちゃくちゃ悪い。ほんとに悪い。もう、いちいち振り返ってスポットの元極悪非道なことを話すの。
・知ってたけど神ちゃん白目の使い方やっぱ上手いなって思った。
・今までの神ちゃんの悪役演技(といっても、滝沢歌舞伎の赤影、妄想族のストーカー、よだかのしろちゃんぐらいしか観たことないけど)って、もちろん上手いんだけど、割とパターン決まっていた気がする。んだけど、今回はそこにプラスして、ずっと大悪党なんだけど、話す相手によって表情や声色が違う。客席に向かって語るときもまた違う。それが人間味も感じつつ、不気味さを出していた。この人確実に進化しているなって思った。天井知らずかよ、、凄い。
・"嫉妬"は緑の目をした怪物。偶然にも神ちゃんのメンバーカラーなので、ここはドルヲタとして謎のアツさが。オセローは嫉妬に狂っていくことになるけれど、この時点でイアーゴーもまた、嫉妬に狂っているのだとハッとした。
・エミーリアとイアーゴーのシーンが、、最高だった、、
・イアーゴーも元からの極悪人ではないのだろうなと思った。イアーゴーもまたエミーリアを疑っている節もあるんだけど、ちゃんと愛していたのだろうなと思えたシーン。キスシーンめっちゃええやんけ
・イアーゴーに嘘を吹聴され、壊れていくオセロー 。あんなにラブラブだったデズデモーナを疑い、殺意をも抱く姿に「なんでやねん～！」って言いたくなるけど、ムーア人、黒人としての根深い辛い過去がそうさせるのかと。
・ハンカチ、、
・ビアンカめっちゃ美しいな。河合宥季さん。女方の人のストレートプレイの女役って初めて観たけど、女の人が演じる女性とはまた感じ方が違った。
・初めに棺のゴンドラで泣いていた未亡人も河合さんだったんだなとここで合点
・ほんと美しい。てかまだ22歳？！すごい、、
・イアーゴーの盛りに盛った毒のような嘘でもってオセローが本当に壊れていくんだけど、「悪党め！」と言われてからのイアーゴーの畳み掛けが凄かった。ほんとこわい
・階段を使うことで、オセローやイアーゴーの心理状態の波がより可視化した気がする。上に立ってるとか、追いやられているとか、そんな安易なことだけではないけれど、上手いなって思った。
・副官に命じられた時のイアーゴーの「永久にお仕えいたします」というセリフの神ちゃんがとても良かった。２つの意味があるのだろうけど、キャシオーを失脚させて自分が副官になるという当初の狙いを叶えて一瞬歓喜に満ちた(ように見えた)ところが良かった。その後の顔がまたわっるいの！
・後ろの奥様(非ヲタ)が「こわ、、」と言っていて心の中でガッツポーズ
(幕間30分)
第三幕
・幕間(お弁当タイム)が30分あった為か、それ以外にも意味があるのか、二幕ラストの階段シーンから再スタート。テレビドラマみたい
・つまり、「永久にお仕えいたします」が二回観れる。わーい！
・第三幕の鍵となるセットは大鏡。ストーリーに直接関係ない部分でも、キャストそれぞれの色んな気持ちや背負うものを映し出すような、不思議な雰囲気があった
・第三幕の芝翫さんはまじで歌舞伎。あれここ見得切ってない？？と思うぐらいの気迫。歌舞伎版オセローとかないのかな。ワンピースとかやってるじゃん。
・オセローの心にトドメを刺したのは、イアーゴー以上に、オセローが帰国を命じられキャシオーがキプロスの総督に昇進したことだったのかな？デズデモーナが父親に掛け合い、キャシオーを救うよう動いたと勘違いしたということか？
・ちょっとそこらへんが追いきれなかったのだけれど、ブラバンショーがすでに亡くなっていたというのなら、この採択をしたのは誰なんだろう。
・ブラバンショーが亡くなったから、葬儀のためにオセローとデズデモーナを帰国させようとしたとか？？
・誰か教えて偉い人
・本読もう。
・デズデモーナとエミーリアのシーンが好き。これは新訳だからなのか、元からなのかはわからないけど、女はいつの時代も同じことに苦しんでいるのだなと。「男は女にも同じように感情があることを知るべき」みたいなセリフ(うろ覚え)が心に刺さった。オセローは奴隷としての過去があると語られていたけれど、女もまたこの時代から、男に抑圧されたりDV的なことを受けていたりしたのだなと。一方的に求められ、一方的に疑われ。シェイクスピアの時代から400年経った今も同じことに苦しむ女がたくさんいる。女でいることに甘えたくはないけど、女として誇りを持って生きたいだけなんだよな。と思ったら、この平成最後にこのオセローを観れてよかったと思った。
・そして檀れい様さすがの美声
・イアーゴーの裏切りに気づいたロダリーゴーが辛かった。池田純矢くんのロダリーゴーは、間抜けだなあと思うけど、最後まで愛しいくらいに馬鹿正直で純粋で、思わず守りたくなったよね、、
・純矢くんは純矢くんで、自分が作った舞台が公演中らしく。みんなハードやな、、
・大鏡に映る自分の姿に恐れたように尻もちをつくイアーゴーが印象的。そこまで強気に策を講じてきたのに、自分の用意していない展開も相まってどんどん大事に変わっていく事態に驚愕し、一瞬でも葛藤する姿が見えて、あのシーンで極悪非道のイアーゴーにも共感する余地が生まれた。
・鏡に映った自分が、イアーゴーはどんな風に見えたのだろう。嫉妬に狂った、緑の目をした怪物？
・通路駆け抜けるイアーゴーの気迫が凄かった
・ロダリーゴーとロドヴィーゴー名前が似すぎて一瞬パニック(私が)
・一命をとりとめたキャシオーの足を刺し、ロダリーゴーのトドメを刺すイアーゴーがほんと無慈悲すぎた。。つらすぎる。。
・からのオセローとデズデモーナのシーンがもうつらいよ
・妻を殺すことをだいぶ溜めたオセローは、やはり最後まで葛藤もあったのだろうと思う
・デズデモーナの「私死ぬわ、罪もないのに」「殺したのは私自身」というのが辛すぎる。"オセローを愛したことが罪"なんて言わせるオセローがめちゃくちゃ憎くて、エミーリアのセリフに感情移入しすぎた
・オセローの過去がデズデモーナにオセローを愛させ、オセローの過去がオセローにデズデモーナを殺させる。この構図が皮肉すぎる。どうやったって悲劇だし、どうやったって罪のない妻を信じきれなかったオセローが悪い
・エミーリアはエミーリアで、イアーゴーに加担しといて何言ってんだみたいな気持ちもあるけど、少なくともこの新訳オセローだと、エミーリアはただ純粋に夫であるイアーゴーを想って行動していたし、心の底からデズデモーナを愛していたし、共感できるところが多かった。少なくともこのオセローなかでは、エミーリアにはハンカチをイアーゴーに渡したというだけの小さな罪の意識しかない。
・駆けつけたイアーゴーの前で、ハンカチの事情を説明するエミーリア。イアーゴーの制止を振り払っても正直に話すエミーリアの姿は、その前にデズデモーナと語っていたことと重なった。たとえ男に抑圧されようと、事実が捻じ曲げられようと、命をかけてでも本当のことを話し、オセローとイアーゴーを非難するエミーリアの強さ。
・エミーリアのターンになった時の前田亜季さんがほんとにすごい
・イアーゴーはエミーリアをも殺してしまう。「奥様の隣に寝かせて」という最後の願いすらも無視。いよいよ後戻りできず逃げ出すイアーゴー。もう悪すぎて言葉もない。。
・ラストは軍人たち、ヴェニスから来ていた議員たちも一堂に会す。捕らえられたイアーゴーも。
・全員の前で自害するオセロー 。
・ラストシーンが原作と違うようで、トルコ軍？現地のギャング的な人たち？が入ってきて皆殺しにされる
・ここに関しては、そもそも現実なのか、架空の表現かは分からなくて、自分の中で解釈もまだできてない
・現段階では、自分はラストシーンはあくまで比喩表現かなと。人間はいずれ死ぬので、後にも先にも、この悲劇を目の当たりにした全員が苦しみながら死んでいくことを暗示しているのかなと、個人的には思っている
・最後に一人立ち上がり、手を縛られた状態で足を引きずり歩き、エミーリアの隣で生き絶えるイアーゴー。これは、イアーゴーこの中で結局最後まで生き残り、大罪と共に苦しみ最期の最期、エミーリアに気持ちを寄せたという、人間味のあるところを描いているのかなと。
・人間どんな大悪党も、生まれたときと死ぬときは無力で無実である的な。
・嫉妬は全てを飲んでしまう的な。
・ほんとめちゃくちゃ個人的な素人的解釈です
てなわけでカーテンコール。
神ちゃんは最後の最後までイアーゴーでしたよ。
最後のカーテンコールで、後ろに下がってから、芝翫さんに一言言われて、手を振る感じ。
なんかそれで、ホッとできたので、私はこれでいいのだと思いました。
翼くんの代役とはいえ、ジャニーズアイドルである神ちゃんが呼ばれた意味。
興行的にも、板の上の役者としても、色んなものを背負っている彼の、背負うものを芝翫さんが理解して促してくれているのだと思います。
でもなければ、自分の主演舞台で、となりの若い役者(本業アイドル)にあそこまで花を持たせてくれることはないんじゃないかなと。
もちろん芝翫さんはじめ、キャストの皆さんの心の広さと懐の深さが全てですけど。
本編の話に戻りますけど、オセロー 、想像よりもわかりやすかったです。
セリフが口語であったのが本当にありがたかったし、キャストは多分、今までのオセローに比べて神ちゃん含め全体的にかなり若いと思います。
それ故の未熟さや煮え切らなさは、目の肥えた人が見ればあるかもしれませんが、少なくとも私みたいな人間がシェイクスピア作品に触れることなんて、おそらくこんなこともなければきっとなかったと思います。
同時に、勝手に敷居が高い、ハードルが高いと感じていたシェイクスピア作品が、こんなにも普遍的で、単純でありながらも共感のできる、エンターテインメント性も高いものであると知れたのは大きな収穫でした。もちろん、今回の演出ありきなんでしょうけれど。
私はジャニーズWESTのファンなので、やっぱ神ちゃんを中心に見てしまいますし、今回は特に色々なことが重なったので尚更気持ちが強かったんですけど。
神ちゃんの大きな成長、芝翫さんさんはじめ全てのキャストスタッフの気持ちや気合を感じてとても熱い時間を過ごせました。
そして、神ちゃんの底も天井も知らない才能と努力を目の当たりにして、舞台での演技もそれ以外の面でも、彼自身がまた大きく変わる気がしました。
25歳にして、このそうそうたるキャストの中、イアーゴーを演じ切るという経験は、なかなかできることでは無いと思います。
と、同時に、神ちゃんが蜷川幸雄監督の元、演技をすることがこの先もないことが少し悔やまれました。森田剛くんとか羨ましいな…
それでも、その意思を受け継ぐ方達とお仕事出来たことは、ファンとしても嬉しいことです。
なんかオセローのこと語ろうと思ったら、何時間でも何日でも語れそう。
身近に観劇した人がいないので、これからもちょいちょい語るかもしれません。
あーーー！
本当に最高だった。
いつかまた、神ちゃんのイアーゴーが見たいし、神ちゃんのシェイクスピア作品、舞台作品が観たい。
翼くんにも、いつかまた演じてほしい。その時は観に行きたい。
ジャニーズWESTのメンバーには、やっぱりもっと演技仕事をしてほしい。神ちゃんだけじゃなくて、本当に全員演じられる人たちだから。
濵田くんにも、こういった舞台に出てほしい。
色んな夢が膨らむな～
というわけで。
オセローのお話でした。
ジャニーズWESTの神山智洋くんが、今井翼くんの代役で24日間毎日やっております！
まだチケットありますのでぜひ！
しかしハードだな！！歌舞伎仕様？
なんと1公演三幕構成の約4時間。
マチネソワレ両方やる日も多く、すごい、、
で、実は2回観ました！！
見応えがすごくて、思わずもう一度観てしまいました。そして神ちゃんのスキルがすごい。
ネタバレめっちゃくちゃしているので、観劇予定の方は回れ右！！でお願いします。
とりあえず、歌舞伎、宝塚、ジャニーズ、劇団新派、ミゼット、若手俳優、舞台俳優、チーム蜷川に松任谷正隆…ほんと色んなジャンルの人たちが参加している上、その人たちを標準化するのではなく、それぞれの良さを生かしきった演出がよくて、エンターテインメントとしても最高やん？ってなりました。
シェイクスピアって結構敷居高いイメージだし、きっと神ちゃんが代役に決まらなかったら手を出しにくかったメンバーでもあると思うので、出会わせてくれて本当に神ちゃんに感謝。
てなわけで感想。
ちなみに…
舞台観劇歴はほぼジャニ出演作のみ
シェイクスピアについて特に詳しくない
『オセロー 』の書籍については福田恒存翻訳のもの(古典寄り)の一幕分で挫折。河合さんの新訳を読みたい
てな状態で観劇したので！！(笑)
超素人個人的観点ありよりのあり！
池田純矢くんと同い年の、舞台素人ぺーぺーの戯言です！
あとうろ覚えなのでセリフ間違ってたりシーンが前後していると思います！
では！
第一幕
・音楽と照明がいきなり壮大な感じ
・ゴンドラすごー！どうやって動かしてるのかめちゃ気になる
・ロダリーゴーの冒頭台詞が『ちぇ！ふざけんなよ！』って最高だな早く新訳読みたい
・イアーゴー様めっちゃ低音ボイス。ていうか神ちゃんそんな安定してそんな声出るようになったの？？めちゃくちゃ自然。ブラブラ再演して欲しい
・芝翫さんのオセローどことなく歌舞伎メイク。わざとかな？？？圧がすごい
・ゴンドラすごい(5歳児の感想・2回目)
・石黒英雄くんの喋り方と声、流星くんに似てない？？
・棺のゴンドラは不穏さの前兆？
・セットがめちゃくちゃでかくて凝ってて普通に芸術。アマデウスといいマリウスといい、セットほんとすごくない？？どうなってんだ舞台裏
・檀れい様の圧倒的美ジュアル
・檀れいかわいすぎてフランス人形かと
・奇跡の40代
・そして檀れいさんのセリフがめちゃくちゃ聞き取りやすくて感動した
・衣装もすごいいい。布が綺麗。
・男性陣がみんな付けてるマント斜め掛けめっちゃいいな
・イアーゴーの独白、よき。
・演舞場で一人半狂乱で語るイアーゴー
・でっかい地球儀をポンポンと遊ぶように飛ばす
・雷の轟音と地球儀演出は個人的に、この流れではちょっと大げさ？と思ったけど、あそこだけ見たら自担にやってほしい演出ナンバーワンすぎた。
・てかどうやって浮かしてるん
・セットの仕組みがいちいち気になる第一幕
(幕間15分)
第二幕
・キプロス島での、トルコ軍が大破したところからスタート。
・二幕の中心セットは階段なんだけれど、これがそこここでめちゃくちゃ活きているなとおもった
・小人の役者さんの使い方が上手いと思った。一人はテレビでもよく見るミゼットプロレスのプリティ太田さんだった。もう一人は野澤健さんという方。
・エミーリアを演じる前田亜季さん発光してるかと思った。デズデモーナに比べるとお世話係だから衣装もヘアメイクも質素なのに、綺麗だ、、
・お酒はいつの時代も人の身を滅ぼす。飲み過ぎダメ、ゼッタイ。
・デズデモーナがどこまでも天使
・イアーゴーがめちゃくちゃ悪い。ほんとに悪い。もう、いちいち振り返ってスポットの元極悪非道なことを話すの。
・知ってたけど神ちゃん白目の使い方やっぱ上手いなって思った。
・今までの神ちゃんの悪役演技(といっても、滝沢歌舞伎の赤影、妄想族のストーカー、よだかのしろちゃんぐらいしか観たことないけど)って、もちろん上手いんだけど、割とパターン決まっていた気がする。んだけど、今回はそこにプラスして、ずっと大悪党なんだけど、話す相手によって表情や声色が違う。客席に向かって語るときもまた違う。それが人間味も感じつつ、不気味さを出していた。この人確実に進化しているなって思った。天井知らずかよ、、凄い。
・"嫉妬"は緑の目をした怪物。偶然にも神ちゃんのメンバーカラーなので、ここはドルヲタとして謎のアツさが。オセローは嫉妬に狂っていくことになるけれど、この時点でイアーゴーもまた、嫉妬に狂っているのだとハッとした。
・エミーリアとイアーゴーのシーンが、、最高だった、、
・イアーゴーも元からの極悪人ではないのだろうなと思った。イアーゴーもまたエミーリアを疑っている節もあるんだけど、ちゃんと愛していたのだろうなと思えたシーン。キスシーンめっちゃええやんけ
・イアーゴーに嘘を吹聴され、壊れていくオセロー 。あんなにラブラブだったデズデモーナを疑い、殺意をも抱く姿に「なんでやねん～！」って言いたくなるけど、ムーア人、黒人としての根深い辛い過去がそうさせるのかと。
・ハンカチ、、
・ビアンカめっちゃ美しいな。河合宥季さん。女方の人のストレートプレイの女役って初めて観たけど、女の人が演じる女性とはまた感じ方が違った。
・初めに棺のゴンドラで泣いていた未亡人も河合さんだったんだなとここで合点
・ほんと美しい。てかまだ22歳？！すごい、、
・イアーゴーの盛りに盛った毒のような嘘でもってオセローが本当に壊れていくんだけど、「悪党め！」と言われてからのイアーゴーの畳み掛けが凄かった。ほんとこわい
・階段を使うことで、オセローやイアーゴーの心理状態の波がより可視化した気がする。上に立ってるとか、追いやられているとか、そんな安易なことだけではないけれど、上手いなって思った。
・副官に命じられた時のイアーゴーの「永久にお仕えいたします」というセリフの神ちゃんがとても良かった。２つの意味があるのだろうけど、キャシオーを失脚させて自分が副官になるという当初の狙いを叶えて一瞬歓喜に満ちた(ように見えた)ところが良かった。その後の顔がまたわっるいの！
・後ろの奥様(非ヲタ)が「こわ、、」と言っていて心の中でガッツポーズ
(幕間30分)
第三幕
・幕間(お弁当タイム)が30分あった為か、それ以外にも意味があるのか、二幕ラストの階段シーンから再スタート。テレビドラマみたい
・つまり、「永久にお仕えいたします」が二回観れる。わーい！
・第三幕の鍵となるセットは大鏡。ストーリーに直接関係ない部分でも、キャストそれぞれの色んな気持ちや背負うものを映し出すような、不思議な雰囲気があった
・第三幕の芝翫さんはまじで歌舞伎。あれここ見得切ってない？？と思うぐらいの気迫。歌舞伎版オセローとかないのかな。ワンピースとかやってるじゃん。
・オセローの心にトドメを刺したのは、イアーゴー以上に、オセローが帰国を命じられキャシオーがキプロスの総督に昇進したことだったのかな？デズデモーナが父親に掛け合い、キャシオーを救うよう動いたと勘違いしたということか？
・ちょっとそこらへんが追いきれなかったのだけれど、ブラバンショーがすでに亡くなっていたというのなら、この採択をしたのは誰なんだろう。
・ブラバンショーが亡くなったから、葬儀のためにオセローとデズデモーナを帰国させようとしたとか？？
・誰か教えて偉い人
・本読もう。
・デズデモーナとエミーリアのシーンが好き。これは新訳だからなのか、元からなのかはわからないけど、女はいつの時代も同じことに苦しんでいるのだなと。「男は女にも同じように感情があることを知るべき」みたいなセリフ(うろ覚え)が心に刺さった。オセローは奴隷としての過去があると語られていたけれど、女もまたこの時代から、男に抑圧されたりDV的なことを受けていたりしたのだなと。一方的に求められ、一方的に疑われ。シェイクスピアの時代から400年経った今も同じことに苦しむ女がたくさんいる。女でいることに甘えたくはないけど、女として誇りを持って生きたいだけなんだよな。と思ったら、この平成最後にこのオセローを観れてよかったと思った。
・そして檀れい様さすがの美声
・イアーゴーの裏切りに気づいたロダリーゴーが辛かった。池田純矢くんのロダリーゴーは、間抜けだなあと思うけど、最後まで愛しいくらいに馬鹿正直で純粋で、思わず守りたくなったよね、、
・純矢くんは純矢くんで、自分が作った舞台が公演中らしく。みんなハードやな、、
・大鏡に映る自分の姿に恐れたように尻もちをつくイアーゴーが印象的。そこまで強気に策を講じてきたのに、自分の用意していない展開も相まってどんどん大事に変わっていく事態に驚愕し、一瞬でも葛藤する姿が見えて、あのシーンで極悪非道のイアーゴーにも共感する余地が生まれた。
・鏡に映った自分が、イアーゴーはどんな風に見えたのだろう。嫉妬に狂った、緑の目をした怪物？
・通路駆け抜けるイアーゴーの気迫が凄かった
・ロダリーゴーとロドヴィーゴー名前が似すぎて一瞬パニック(私が)
・一命をとりとめたキャシオーの足を刺し、ロダリーゴーのトドメを刺すイアーゴーがほんと無慈悲すぎた。。つらすぎる。。
・からのオセローとデズデモーナのシーンがもうつらいよ
・妻を殺すことをだいぶ溜めたオセローは、やはり最後まで葛藤もあったのだろうと思う
・デズデモーナの「私死ぬわ、罪もないのに」「殺したのは私自身」というのが辛すぎる。"オセローを愛したことが罪"なんて言わせるオセローがめちゃくちゃ憎くて、エミーリアのセリフに感情移入しすぎた
・オセローの過去がデズデモーナにオセローを愛させ、オセローの過去がオセローにデズデモーナを殺させる。この構図が皮肉すぎる。どうやったって悲劇だし、どうやったって罪のない妻を信じきれなかったオセローが悪い
・エミーリアはエミーリアで、イアーゴーに加担しといて何言ってんだみたいな気持ちもあるけど、少なくともこの新訳オセローだと、エミーリアはただ純粋に夫であるイアーゴーを想って行動していたし、心の底からデズデモーナを愛していたし、共感できるところが多かった。少なくともこのオセローなかでは、エミーリアにはハンカチをイアーゴーに渡したというだけの小さな罪の意識しかない。
・駆けつけたイアーゴーの前で、ハンカチの事情を説明するエミーリア。イアーゴーの制止を振り払っても正直に話すエミーリアの姿は、その前にデズデモーナと語っていたことと重なった。たとえ男に抑圧されようと、事実が捻じ曲げられようと、命をかけてでも本当のことを話し、オセローとイアーゴーを非難するエミーリアの強さ。
・エミーリアのターンになった時の前田亜季さんがほんとにすごい
・イアーゴーはエミーリアをも殺してしまう。「奥様の隣に寝かせて」という最後の願いすらも無視。いよいよ後戻りできず逃げ出すイアーゴー。もう悪すぎて言葉もない。。
・ラストは軍人たち、ヴェニスから来ていた議員たちも一堂に会す。捕らえられたイアーゴーも。
・全員の前で自害するオセロー 。
・ラストシーンが原作と違うようで、トルコ軍？現地のギャング的な人たち？が入ってきて皆殺しにされる
・ここに関しては、そもそも現実なのか、架空の表現かは分からなくて、自分の中で解釈もまだできてない
・現段階では、自分はラストシーンはあくまで比喩表現かなと。人間はいずれ死ぬので、後にも先にも、この悲劇を目の当たりにした全員が苦しみながら死んでいくことを暗示しているのかなと、個人的には思っている
・最後に一人立ち上がり、手を縛られた状態で足を引きずり歩き、エミーリアの隣で生き絶えるイアーゴー。これは、イアーゴーこの中で結局最後まで生き残り、大罪と共に苦しみ最期の最期、エミーリアに気持ちを寄せたという、人間味のあるところを描いているのかなと。
・人間どんな大悪党も、生まれたときと死ぬときは無力で無実である的な。
・嫉妬は全てを飲んでしまう的な。
・ほんとめちゃくちゃ個人的な素人的解釈です
てなわけでカーテンコール。
神ちゃんは最後の最後までイアーゴーでしたよ。
最後のカーテンコールで、後ろに下がってから、芝翫さんに一言言われて、手を振る感じ。
なんかそれで、ホッとできたので、私はこれでいいのだと思いました。
翼くんの代役とはいえ、ジャニーズアイドルである神ちゃんが呼ばれた意味。
興行的にも、板の上の役者としても、色んなものを背負っている彼の、背負うものを芝翫さんが理解して促してくれているのだと思います。
でもなければ、自分の主演舞台で、となりの若い役者(本業アイドル)にあそこまで花を持たせてくれることはないんじゃないかなと。
もちろん芝翫さんはじめ、キャストの皆さんの心の広さと懐の深さが全てですけど。
本編の話に戻りますけど、オセロー 、想像よりもわかりやすかったです。
セリフが口語であったのが本当にありがたかったし、キャストは多分、今までのオセローに比べて神ちゃん含め全体的にかなり若いと思います。
それ故の未熟さや煮え切らなさは、目の肥えた人が見ればあるかもしれませんが、少なくとも私みたいな人間がシェイクスピア作品に触れることなんて、おそらくこんなこともなければきっとなかったと思います。
同時に、勝手に敷居が高い、ハードルが高いと感じていたシェイクスピア作品が、こんなにも普遍的で、単純でありながらも共感のできる、エンターテインメント性も高いものであると知れたのは大きな収穫でした。もちろん、今回の演出ありきなんでしょうけれど。
私はジャニーズWESTのファンなので、やっぱ神ちゃんを中心に見てしまいますし、今回は特に色々なことが重なったので尚更気持ちが強かったんですけど。
神ちゃんの大きな成長、芝翫さんさんはじめ全てのキャストスタッフの気持ちや気合を感じてとても熱い時間を過ごせました。
そして、神ちゃんの底も天井も知らない才能と努力を目の当たりにして、舞台での演技もそれ以外の面でも、彼自身がまた大きく変わる気がしました。
25歳にして、このそうそうたるキャストの中、イアーゴーを演じ切るという経験は、なかなかできることでは無いと思います。
と、同時に、神ちゃんが蜷川幸雄監督の元、演技をすることがこの先もないことが少し悔やまれました。森田剛くんとか羨ましいな…
それでも、その意思を受け継ぐ方達とお仕事出来たことは、ファンとしても嬉しいことです。
なんかオセローのこと語ろうと思ったら、何時間でも何日でも語れそう。
身近に観劇した人がいないので、これからもちょいちょい語るかもしれません。
あーーー！
本当に最高だった。
いつかまた、神ちゃんのイアーゴーが見たいし、神ちゃんのシェイクスピア作品、舞台作品が観たい。
翼くんにも、いつかまた演じてほしい。その時は観に行きたい。
ジャニーズWESTのメンバーには、やっぱりもっと演技仕事をしてほしい。神ちゃんだけじゃなくて、本当に全員演じられる人たちだから。
濵田くんにも、こういった舞台に出てほしい。
色んな夢が膨らむな～
というわけで。
オセローのお話でした。
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